Fin de contrato vol.2
2010年 03月 05日
さて、前回の続き。
なぜ、ボスたちに対して宣戦布告なのか?
だって、退職日までの流れが私には手にとるように分かっていたからだ。
ネグロで働くことを断固拒否した私は、ソッコーある会社へ行った。
そこは昔の同僚(スペイン女性)が立ち上げた会社。ボスたちのやり方に納得できなくて、数年前、彼女はボスたちと決別した。
会社を立ち上げた当初、彼女は私に連絡をくれていた。
「そこ(私の職場=彼女の元職場)に迷惑はかけたくないの。でも、もし空いている時間があったら、私の会社でも働いてくれる?」
彼女のスマートな申し出に好感を持った。ただ、お互い分かっていたことは無理な申し出だったと言うこと。
私は今の職場でかなりの小口客を持っている。彼女のために割く時間はなかった。
もちろん、私がお客さんを全員引き連れて彼女の会社へ転職するのも可能だったが、それはお互い暗黙の了解でNO。
だってスマートじゃないぢゃん。それにそれをしたら泥棒だ。
誰かを裏切って得た利益は目先のお金に過ぎない。
そう、この理論がおバカなボスたちに欠けている。目先のお金LOVEなおバカちゃんだからね。
さてさて、おバカなボスたちに契約更新を拒否された可哀想な外国人ワタクシ。
早速、コトの顛末を彼女に報告。話の最中、彼女の開いた口はふさがっていなかった。そう、彼女だって分かっていたのだ。
「madrizが去るってことはボスたちが利益を失うこと。本当にバカだわ。」
まあ、この際おバカなボスたちのことは、放っておこう。
その場で彼女が私に仕事をオファー。もちろん契約書を交わしての100%合法採用。
私の転職先はあっさり決まった。
ただ問題なのは、今のところ彼女は私に任せられるお客さんを持っていないこと。
悔しいことに、おバカなボスたちの会社は業界内では結構有名。お客さんを独占状態なのだ。
それって、長年頑張って働いてきたアタシおかげだったりしないか?
ってこの際大きく出てみる。だって、誰も褒めてくれないんだもん!
イジけたところで、それでも誰も褒めてくれないからもうやめる。
さて、新しく私のボスとなる元同僚。
「今からバンバン広告出すわ。madrizも協力してくれる?頑張ってお客さん増やそうね!」
もちろんよぉぉぉぉん。私、ゼロからのスタートって大好きなのぉぉぉ。
ええ、ええ、結構熱い性格ですからね。
早速、二人で戦略会議、って響きはいいけど、結局はおバカなボスたちの過去の悪行話に花が咲く。私の知らなかった話も盛りだくさん。あり過ぎて正直ゲンナリした。
いやあ、その時、思いましたよ。
「こんな悪徳経営者のために利益を出していたのか、アタシ…。」
まあ、色々あったけど、無事に転職先も決まったことだし、あとは退職日を待つだけ~♪
って世の中そんなに甘くない。
まず、今の職場で私が担当しているお客さんたちに退職の旨を伝えなければならない。
「えーっとですね…、おバカなボスたちが契約更新を拒否し、イチ外国人であるワタクシとしては、誠に遺憾ではありますが、転職する以外にスペインに残る道はなく…。あー、ご心配には及びませぬ。おバカなボスたち曰く、私の後釜が皆様のお相手をするとのことですので…。」
私の演説を前に、お客さんたちの口もふさがってはいなかった。
「ちょっと、待ったぁぁぁ!(このフレーズ分かる人、私と同世代ね)madriz!何言ってんの?アンタ、どこへ行くつもりなの?ボク達、アタシ達を見捨てるっつーの?」
いやいや、見捨てるつもりなんてサラサラありませぬ。
ワタクシがこの会社に見捨てられるんですよ。
お客さん、そこんとこ誤解しないよう、よろしく。
「madriz、ごちゃごちゃうるさいわよ。よーするにここのボスたちはヒトデナシなのよ!(あっ、そこまで言っちゃう?)同じスペイン人として恥ずかしいわ。ところで、アンタについていくから、転職先教えなさい。大丈夫、ボスたちには内緒にしてあげるから。」
これよ、これ。
おバカなボスたちが一番恐れていたこと。
早速、お客さんたちが会社に抗議し始めた。
「madrizが辞めるなら、私たちももうここには来ないわ。僕たちだって来ないぞ!」
うっうっうっ…、みんな、ありがとう。ホント泣けましたよ。あっ、感動的に書いているけど、実は私の後釜でOKって言うお客さんたちもいますよ。
誰を選ぶか、何をするかはお客さんが決めること。私がドーコー言ったり、懇願したりすることじゃない。それをしたらお客さんを盗むことになる。
でも、敢えて言わせてもらうなら……
今までの経験とお客さんとの信頼関係を冷静に考えて、彼らが私についてくることは、実は最初から分かっていた。
そんなこんなで、転職先でお客さんを確保することが出来た。新規客も開拓できればいいなあって思うのは欲張りなのだろうか。
いやいや、転職先は業界内ではまだまだ知られていない存在。知名度を上げなければ!
頑張れアタシ!
はぁぁ、でも、やーーーーっと落ち着いたわ!
って思うのはまだ早かった…。
目の前で小口客が減っていく様子を黙ってみているほどおバカなボスたちはバカでもないようだ。
そうだねー、だって目先のお金が減っていくことほど耐え難いものはないっていうヒトタチだから…。
長くなるのでまた次回。
なぜ、ボスたちに対して宣戦布告なのか?
だって、退職日までの流れが私には手にとるように分かっていたからだ。
ネグロで働くことを断固拒否した私は、ソッコーある会社へ行った。
そこは昔の同僚(スペイン女性)が立ち上げた会社。ボスたちのやり方に納得できなくて、数年前、彼女はボスたちと決別した。
会社を立ち上げた当初、彼女は私に連絡をくれていた。
「そこ(私の職場=彼女の元職場)に迷惑はかけたくないの。でも、もし空いている時間があったら、私の会社でも働いてくれる?」
彼女のスマートな申し出に好感を持った。ただ、お互い分かっていたことは無理な申し出だったと言うこと。
私は今の職場でかなりの小口客を持っている。彼女のために割く時間はなかった。
もちろん、私がお客さんを全員引き連れて彼女の会社へ転職するのも可能だったが、それはお互い暗黙の了解でNO。
だってスマートじゃないぢゃん。それにそれをしたら泥棒だ。
誰かを裏切って得た利益は目先のお金に過ぎない。
そう、この理論が
さてさて、
早速、コトの顛末を彼女に報告。話の最中、彼女の開いた口はふさがっていなかった。そう、彼女だって分かっていたのだ。
「madrizが去るってことはボスたちが利益を失うこと。本当にバカだわ。」
まあ、この際おバカなボスたちのことは、放っておこう。
その場で彼女が私に仕事をオファー。もちろん契約書を交わしての100%合法採用。
私の転職先はあっさり決まった。
ただ問題なのは、今のところ彼女は私に任せられるお客さんを持っていないこと。
悔しいことに、
ってこの際大きく出てみる。だって、誰も褒めてくれないんだもん!
イジけたところで、それでも誰も褒めてくれないからもうやめる。
さて、新しく私のボスとなる元同僚。
「今からバンバン広告出すわ。madrizも協力してくれる?頑張ってお客さん増やそうね!」
もちろんよぉぉぉぉん。私、ゼロからのスタートって大好きなのぉぉぉ。
ええ、ええ、結構熱い性格ですからね。
早速、二人で戦略会議、って響きはいいけど、結局は
いやあ、その時、思いましたよ。
「こんな悪徳経営者のために利益を出していたのか、アタシ…。」
まあ、色々あったけど、無事に転職先も決まったことだし、あとは退職日を待つだけ~♪
って世の中そんなに甘くない。
まず、今の職場で私が担当しているお客さんたちに退職の旨を伝えなければならない。
「えーっとですね…、
私の演説を前に、お客さんたちの口もふさがってはいなかった。
「ちょっと、待ったぁぁぁ!(このフレーズ分かる人、私と同世代ね)madriz!何言ってんの?アンタ、どこへ行くつもりなの?ボク達、アタシ達を見捨てるっつーの?」
いやいや、見捨てるつもりなんてサラサラありませぬ。
ワタクシがこの会社に見捨てられるんですよ。
お客さん、そこんとこ誤解しないよう、よろしく。
「madriz、ごちゃごちゃうるさいわよ。よーするにここのボスたちはヒトデナシなのよ!(あっ、そこまで言っちゃう?)同じスペイン人として恥ずかしいわ。ところで、アンタについていくから、転職先教えなさい。大丈夫、ボスたちには内緒にしてあげるから。」
これよ、これ。
早速、お客さんたちが会社に抗議し始めた。
「madrizが辞めるなら、私たちももうここには来ないわ。僕たちだって来ないぞ!」
うっうっうっ…、みんな、ありがとう。ホント泣けましたよ。あっ、感動的に書いているけど、実は私の後釜でOKって言うお客さんたちもいますよ。
誰を選ぶか、何をするかはお客さんが決めること。私がドーコー言ったり、懇願したりすることじゃない。それをしたらお客さんを盗むことになる。
でも、敢えて言わせてもらうなら……
今までの経験とお客さんとの信頼関係を冷静に考えて、彼らが私についてくることは、実は最初から分かっていた。
そんなこんなで、転職先でお客さんを確保することが出来た。新規客も開拓できればいいなあって思うのは欲張りなのだろうか。
いやいや、転職先は業界内ではまだまだ知られていない存在。知名度を上げなければ!
頑張れアタシ!
はぁぁ、でも、やーーーーっと落ち着いたわ!
って思うのはまだ早かった…。
目の前で小口客が減っていく様子を黙ってみているほど
そうだねー、だって目先のお金が減っていくことほど耐え難いものはないっていうヒトタチだから…。
長くなるのでまた次回。
最近、更新がなくて寂しく思っていたところです。
そんなことが起きてたんですね!
異国の地で働くってシビアですよねー…。
(日本でも働くのは大変だけど、自国民だからそこらへんは不安じゃないですよね)
それにしても、たくさんの顧客の信頼を得ているmadrizさん、ステキです。
そんなことが起きてたんですね!
異国の地で働くってシビアですよねー…。
(日本でも働くのは大変だけど、自国民だからそこらへんは不安じゃないですよね)
それにしても、たくさんの顧客の信頼を得ているmadrizさん、ステキです。
0
Commented
by
dias-madriz at 2010-03-06 13:24
所長さんへ
お久しぶりです!こんなやる気の無いブログに今も訪れていただいて光栄です。所長さんのブログはいつも楽しく拝見しております。
そう、異国での失業はビザの問題も絡むのでかなりナーバスになりますね。結局、ワークパーミットも更新許可が下りたので一安心です。今回の件ではお客さん達に感謝感謝感謝です。
お久しぶりです!こんなやる気の無いブログに今も訪れていただいて光栄です。所長さんのブログはいつも楽しく拝見しております。
そう、異国での失業はビザの問題も絡むのでかなりナーバスになりますね。結局、ワークパーミットも更新許可が下りたので一安心です。今回の件ではお客さん達に感謝感謝感謝です。
by dias-madriz
| 2010-03-05 11:13
| Trabajo
|
Comments(2)