マドリッドから発信


by dias-madriz
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Fin de contrato vol.3

失業転職の顛末も今回でおしまいです。


さて、目の前で小口客がどんどん減っていく様子を目の当たりにしたおバカなボスたち。今までこんなことは無かったらしく、かなり慌てている様子。



早速、私に契約書の更新を申し出てきた。

ふっふっふっ、やっぱりね。



「madriz、よーく考えたんだ。やっぱり、契約書無しで働くって言うのは良くないことだよ。だから、君にまたチャンスをあげようと思うんだ。契約書を用意するからボク達とまた一緒に働こう!これは君のためを思って出した結論なんだよ!」



よくもまあ、白々しくシャーシャーと言えたもんだ。しかも何だか恩着せがましい言い方だぞ。



君のためを思って!
って私のため云々じゃなくて、契約書を交わすことは経営者の義務なんですが…。どこまでトンチンカンな人たちなんだろうか。




ちなみに私が契約更新を却下されたのはこの会話の2週間前。
その時おバカなボスたちはこう言っていた。


「会社は苦しい。契約更新はできない。ネグロ(裏金)で働いてくれ。
近い将来、また契約をしてあげられるかもしれないから。」



近い将来が2週間ってアナタタチ…、近すぎませんか?



騙されるなアタシ!



ボス達の本当の目的は私のお客さん。私の月給とお客さんからの収入を単純計算してたら誰だって結果は分かる。


私を雇っておいたほうがおバカなボスたちは儲かるのだ。アタシは薄給だったからね。


でもねえ…。今さらなんですよ。今さら遅いのだよ。



もう、転職先決まっちゃったもんねー♪

ついでに言っちゃえば、条件は今より遥かにいいのよん♪




ちなみに、2週間前に契約更新拒否をされた時、私はボスたちにもう一度考え直してほしいと懇願した。居住労働許可証に関わる重要なことだからだ。そんな私の切なる願いをあっけなく拒否したおバカなボスたち。



だから、転職しようって決心したのよ。私は決心しちゃったら最後、行動が素早いのだ。一度動き出したら後戻りはしない。




未練なんてないのだ。




それにボス達の狙いは私のお客さん。私は契約書というニンジンを目の前にぶら下げられている馬みたいなもんだけど、信頼できない飼い主に従うほどバカでもない。


だから、おバカなボスたちの契約書の再オファーは丁重にお断り。奴らの魂胆ミエミエだし、何より信用できませんからねっっ。



こーやってツラツラと書いていると、転職先も楽に見つかったし全然問題ないぢゃん!って思われるかもしれませんが、精神的には結構ハードな2週間だったのですよ。



まず失業して一番問題になるのが居住労働許可証の件。転職先が見つからないといずれはスペインを去らなければならない。これが私にとって一番やっかいな問題。



いっそのこと相棒F氏を置き去りにして日本に帰っちゃおうかな~♪なんてのんきに考えてもみたけど、こっちでそれなりに生活基盤が出来ているから、そう簡単にはいかない。それに日本で仕事を見つけるのだって相当大変だ。



それならばF氏と結婚せよ!←みんなによく言われること。だってスペイン人と結婚すればビザに関する問題は一気に解決ぢゃん。



ただねえ、結婚って、人それぞれポリシーがあったり、タイミングがあったりでそんなに単純なものじゃないなあって思うのだ。それに今回の件では結婚手続きに要する時間を考えると問題解決にはならない。




さてさて、そんなこんなで4月から新しい職場でお仕事開始です♪



3月の中旬に退職したので思いがけなく手に入ったバカンスを満喫中♪
と言ってもF氏はもちろん仕事だし、私は私で転職先でのミーティングやら、INEM(職安)での失業手続きやら、雑用が多くて全然バカンスらしくないぞ。


最後に…。

日本でも転職は何回かした。スペインではこれが初めて。転職の度に思うことは、転職すれば現状の問題が解決または回避されるわけではないということ。


今回は、結果的にお客さんがついて来てくれることになった。でも彼らだっていずれは去っていく。新規の顧客確保を考えると、転職先はあまりにも知名度が低い。そうなったら、どうやって仕事を確保するのか?


考え出したらキリがない。それにそんなことを考えていたら、仕事なんて出来ない。安定している職場なんて存在しないのだ。


だから頑張って仕事をするしかない。「自分が出来ること」を「自分しか出来ないこと」にしなければならない。


一番大切なのは、どう働くか。特に今回はそれをつくづく実感。まずはついて来てくれるお客さんの期待を裏切らないように頑張らなければ。


ちなみにお客さんも私と同様、思いがけないバカンスを満喫中。休みボケで私のことを忘れていなければいいけど…。やっぱり次の仕事が始まるまでは落ち着かないなあ…。


スペイン人の口約束は信用できないからね。

お客さんのことは信用しようねっ、アタシ!



あー、アタシ今回の件でスペイン人不信に陥っている…。
トラウマ解消のためダラダラ休暇スタートです。
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by dias-madriz | 2010-03-29 12:29 | Trabajo | Trackback | Comments(0)

Fin de contrato vol.2

さて、前回の続き。

なぜ、ボスたちに対して宣戦布告なのか?
だって、退職日までの流れが私には手にとるように分かっていたからだ。



ネグロで働くことを断固拒否した私は、ソッコーある会社へ行った。



そこは昔の同僚(スペイン女性)が立ち上げた会社。ボスたちのやり方に納得できなくて、数年前、彼女はボスたちと決別した。


会社を立ち上げた当初、彼女は私に連絡をくれていた。


「そこ(私の職場=彼女の元職場)に迷惑はかけたくないの。でも、もし空いている時間があったら、私の会社でも働いてくれる?」


彼女のスマートな申し出に好感を持った。ただ、お互い分かっていたことは無理な申し出だったと言うこと。


私は今の職場でかなりの小口客を持っている。彼女のために割く時間はなかった。

もちろん、私がお客さんを全員引き連れて彼女の会社へ転職するのも可能だったが、それはお互い暗黙の了解でNO。

だってスマートじゃないぢゃん。それにそれをしたら泥棒だ。


誰かを裏切って得た利益は目先のお金に過ぎない。


そう、この理論がおバカなボスたちに欠けている。目先のお金LOVEなおバカちゃんだからね。


さてさて、おバカなボスたちに契約更新を拒否された可哀想な外国人ワタクシ。

早速、コトの顛末を彼女に報告。話の最中、彼女の開いた口はふさがっていなかった。そう、彼女だって分かっていたのだ。


「madrizが去るってことはボスたちが利益を失うこと。本当にバカだわ。」


まあ、この際おバカなボスたちのことは、放っておこう。

その場で彼女が私に仕事をオファー。もちろん契約書を交わしての100%合法採用。



私の転職先はあっさり決まった。



ただ問題なのは、今のところ彼女は私に任せられるお客さんを持っていないこと。

悔しいことに、おバカなボスたちの会社は業界内では結構有名。お客さんを独占状態なのだ。


それって、長年頑張って働いてきたアタシおかげだったりしないか?


ってこの際大きく出てみる。だって、誰も褒めてくれないんだもん!
イジけたところで、それでも誰も褒めてくれないからもうやめる。


さて、新しく私のボスとなる元同僚。


「今からバンバン広告出すわ。madrizも協力してくれる?頑張ってお客さん増やそうね!」


もちろんよぉぉぉぉん。私、ゼロからのスタートって大好きなのぉぉぉ。
ええ、ええ、結構熱い性格ですからね。


早速、二人で戦略会議、って響きはいいけど、結局はおバカなボスたちの過去の悪行話に花が咲く。私の知らなかった話も盛りだくさん。あり過ぎて正直ゲンナリした。


いやあ、その時、思いましたよ。

「こんな悪徳経営者のために利益を出していたのか、アタシ…。」



まあ、色々あったけど、無事に転職先も決まったことだし、あとは退職日を待つだけ~♪

って世の中そんなに甘くない。


まず、今の職場で私が担当しているお客さんたちに退職の旨を伝えなければならない。



「えーっとですね…、おバカなボスたちが契約更新を拒否し、イチ外国人であるワタクシとしては、誠に遺憾ではありますが、転職する以外にスペインに残る道はなく…。あー、ご心配には及びませぬ。おバカなボスたち曰く、私の後釜が皆様のお相手をするとのことですので…。」



私の演説を前に、お客さんたちの口もふさがってはいなかった。



「ちょっと、待ったぁぁぁ!(このフレーズ分かる人、私と同世代ね)madriz!何言ってんの?アンタ、どこへ行くつもりなの?ボク達、アタシ達を見捨てるっつーの?」


いやいや、見捨てるつもりなんてサラサラありませぬ。


ワタクシがこの会社に見捨てられるんですよ。

お客さん、そこんとこ誤解しないよう、よろしく。


「madriz、ごちゃごちゃうるさいわよ。よーするにここのボスたちはヒトデナシなのよ!(あっ、そこまで言っちゃう?)同じスペイン人として恥ずかしいわ。ところで、アンタについていくから、転職先教えなさい。大丈夫、ボスたちには内緒にしてあげるから。」


これよ、これ。


おバカなボスたちが一番恐れていたこと。



早速、お客さんたちが会社に抗議し始めた。

「madrizが辞めるなら、私たちももうここには来ないわ。僕たちだって来ないぞ!」


うっうっうっ…、みんな、ありがとう。ホント泣けましたよ。あっ、感動的に書いているけど、実は私の後釜でOKって言うお客さんたちもいますよ。


誰を選ぶか、何をするかはお客さんが決めること。私がドーコー言ったり、懇願したりすることじゃない。それをしたらお客さんを盗むことになる。


でも、敢えて言わせてもらうなら……


今までの経験とお客さんとの信頼関係を冷静に考えて、彼らが私についてくることは、実は最初から分かっていた。


そんなこんなで、転職先でお客さんを確保することが出来た。新規客も開拓できればいいなあって思うのは欲張りなのだろうか。


いやいや、転職先は業界内ではまだまだ知られていない存在。知名度を上げなければ!



頑張れアタシ!



はぁぁ、でも、やーーーーっと落ち着いたわ!
って思うのはまだ早かった…。


目の前で小口客が減っていく様子を黙ってみているほどおバカなボスたちはバカでもないようだ。

そうだねー、だって目先のお金が減っていくことほど耐え難いものはないっていうヒトタチだから…。


長くなるのでまた次回。
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by dias-madriz | 2010-03-05 11:13 | Trabajo | Trackback | Comments(2)