マドリッドから発信


by dias-madriz
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カテゴリ:Visado( 4 )

Pareja de Hecho

皆様ご無沙汰しております。

今更何を書くんだ?って感じですが…、ちょっとしたご報告です。



2011年1月20日に相棒F氏と私は「正式な事実婚」をしました。




セイシキなジジツコン???



スペインには日本と同様、様々な形式のカップルがいる。同性間カップル、異性間カップル、国際カップル、同国カップル…etc.


そして、法律上のカップルとして正式に登録する場合、「婚姻(Matrimonio)」「事実婚(Pareja de Hecho)」の方法をとる。


日本だと、事実上は同居して婚姻関係にありながらも婚姻届を出していないと、法律上のカップル(夫婦)としては認められない。いわゆる「内縁」関係ですな。


スペインでは内縁カップルが「婚姻」以外の方法で法的に登録して、法律上の夫婦になれるのね。これが「事実婚(Pareja de Hecho)」です。つまり「事実婚届」みたいなものが存在するというわけ。これが日本と違うところ。


あっ、日本風に「内縁」という言葉を使いましたが、俗に言う愛人関係ぢゃあないですよ。お互い独身じゃないと事実婚はできません。事実婚でも婚姻でも「一夫一婦制(monogamia:ものがみあ)」が第一条件です。



「事実婚(Pareja de Hecho)」と「婚姻(Matrimonio)」の違いは何か?


婚姻との最大の違いは、事実婚だと配偶者が死亡した際に遺産相続の権利が発生しないことかなぁ。まあ、資産家じゃない私たちには大した問題じゃないのでどうでもいいのですが…。


それでも遺産相続をしたい(させたい)場合は、お互いが遺言書を作成すれば問題解決。ちなみに遺族年金は事実婚でも支給されます。


いわゆるお金絡み以外では、婚姻との大差はありません。特に子供に対する権利は同等。もちろん養子を迎えることもできます。


同性婚ですら認めちゃうお国、スペインですから、外国人の私がスペイン人相棒F氏と事実婚をするには何の問題もありません。



でもね…。


外国人にとってはスペイン人との事実婚は「愛の証」ではあるけれど、現実問題としては、国際結婚みたいに役に立つものじゃない。事実婚では居住許可証を手に入れることはできないのね。



私は居住労働許可証を持っているので、今の所、スペイン居住に関して問題はないし、「愛の証」としての事実婚に満足しているけれども、もし居住労働許可証が更新できなくなったらスペインから出て行かなければならない…。




愛だけじゃ、国境は越えられないのだよ…。



国際カップルが直面するいわゆるビザ問題。一番簡単な解決方法は国際結婚すること。スペイン人と結婚すれば配偶者として居住許可が与えられ、仕事もできる。


でも、まだ結婚はねえ…とか、結婚っていう制度はねぇ…とか、モロモロの事情がある場合、外国人に残された方法は、必死に仕事を探して居住労働許可証をゲットするか、学生として滞在するしかなかった。



今まではね。そう、過去形ですよん♪♪



2010年11月3日からスペイン人と事実婚をした外国人には、居住許可証が発行されることになりました(もちろん仕事もできます)!スペイン人と結婚している外国人と同等の権利です(拍手)!


詳しく知りたい方は、例えばここらへんで(スペイン語です)。



あっ、でもちゃんとカップルとしての既成事実がないとダメですよ。12ヶ月以上連続した同居事実(マドリッドの場合。その他地方自治体によっては2年以上など様々)や、それを証明する住民登録、証人(二人必要)など、求められることは多いです。


だから、「結婚」より簡単とかいう話ではありません。


今回の事実婚を機に、私のステータスをスペイン人の配偶者(EU人の家族)用の居住許可証(Tarjeta de residencia de familiar de ciudadano de la Unión)に切り替える予定。


居住労働許可証はその名のとおり、仕事のある人が居住できる許可証。失業したら更新不可能になる場合もある。失業率20%のスペインで、常に仕事をキープし続けること(キープし続けなければと常に考えること)はストレスフルなのです。


VIVA!!!外国人に対する事実婚制度の改正!!!


スペインでの婚姻制度(教会婚は論外、市民婚の形式も…)に疑問がある私たちにとって、今回の事実婚に関する法改正はサプライズプレゼントでした♪あらためて感謝。


ちなみに事実婚登録はあくまでもスペイン国内のデキゴトなので、日本では私たちは法律上のカップル(夫婦)じゃありませぬ。相棒F氏は日本ではただの旅行者なのねん。今のところ生活ベースはマドリッドなので問題ありません。将来的に日本に住むことになったら日本式の婚姻で解決かな。でも人生何があるかわかりません。。。


「パートナーと外国に住む」というのは色々な問題が発生しますが、重要なのは「人生を共に歩む」ことなので、その都度、状況に応じて、自分たちが納得できる方法で問題を解決すればいいだけです。


ではでは皆様、今年もよろしくお願いいたします。


PS:3月から4月中旬まで日本へ行きます。しかも今回は私一人!あー、楽だわ♪
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by dias-madriz | 2011-01-20 23:53 | Visado | Trackback | Comments(9)

Visado vol.3

※追記が一番下にあります。

さてさて、今回は②の噂

スペインに5年間、合法的に居住していたら永住権がもらえる。

この噂のキーポイントは「居住」ということ。

スペインで合法的に仕事をしている外国人は、会社雇用だろうが、自営業だろうが、労働許可Autorización de trabajo)を持っている。そして、この労働許可には居住許可Autorización de residencia)がついている。

正式名称は Autorización de residencia y trabajo (居住労働許可)です。

永住権をもらえるのは、この居住労働許可を5年間連続して保持した人たちです。

じゃあ、学生証 (Tarjeta de Estudiante) を持っている学生も5年経てば永住権が取れるのか?というと…学生さんはもらえません


学生のステータスは居住(residencia)」じゃなくて、「滞在(estancia)という扱いだから、合法的に5年以上スペインに住んでいても居住者としては認めてもらえない。

だから、5年間学生としてスペインに住んでいても、永住権に切り替わることはない。


ちなみに、ワタクシ、この法律が出来た当初、学生証の更新を取り扱っている警察に電話して確認してみた。

madriz:「学生だって合法的に5年間スペインに住んでいる人たくさんいますよねぇー?しかも法律には学生はダメだなんて書いてないじゃないですかぁ。

おまわりさん:「いやあ、「居住」者が対象なんだよ。学生さんは「滞在」者だからねえ。永住権欲しかったら、居住労働許可をとって「居住」者になってから頑張りんしゃい。」

間違い電話をしたのか?って自分の耳を疑うほど、穏やかに優しく対応してくれたことを今でも覚えている。たいていスペインの警察署の外国人担当者ってのは、どいつもこいつもヒトデナシだらけだからさ!

ちなみに、居住労働許可はAutorización de residencia y trabajo Temporal からスタートします。Temporal(一時的な、仮の)ということですから、期限付きの許可証です。1年目、3年目、5年目に更新しなければなりません。

合計3回更新すれば、5年間の保持になるので、Temporal からPermanente(永久的な)へ居住労働許可が切り替わります。

Autorización de residencia y trabajo Permanente 永久的な居住労働許可、つまり永住権ですね。


「なーんだ、5年間働けばいいのかぁ~♪」

↑簡単に考えてはいけませぬ。まず、5年間連続です。1年でも空いてしまったら一からやり直しです。それに更新時には雇用契約書の提示が義務付けられています。

更新時に失業状態だったら、居住労働許可はもらえず、帰国しなければなりません。って当たり前だねぇ…。

さてさて、めでたく永住権が取れたら、外国人としてのステータスはぐーんと楽になります。スペイン人と同じように何の制限も無く就労が可能です。

永住権とはいっても、5年ごとにAutorización de residencia y trabajo Permanenteを更新しなければなりませんが、雇用契約書の提出義務は無いから、スペイン人がIDカードを定期的に更新するのと同じことだね。

そして、スペインの永住権を持っているということは、EU加盟国での居住や就労もスムーズになる。これは魅力的だぞ♪って永住権あっても仕事が無ければどこの国でも暮らしては行けないので、皮算用はやめようよ、アタシ…。

以上は、スペインで居住労働許可(Autorización de residencia y trabajo Temporal)を持っている人を対象にしたケースです。

スペイン人と結婚している人や、リタイヤ・ビザで居住許可を取った人に関しては分かりません。でも想像するに、これらのケースの方々は学生と違って「居住」扱いになっているはずだから、永住権に切り替わるはずです。


※参考資料
永住権に限らず、あらゆるケースの外国人法が詳しく載っているBOE (Boletin Oficial de Estado:日本でいう官報ですね)。

CAPITULO III の Residencia permanente の項目に永住権 (autorización de residencia permanente) について詳しく載っています。

※追記
1.居住労働許可を更新する時点で失業していたとしても、働いていた時に納めた社会保険料の期間によって、許可証を更新できるチャンスはあります。あとは、職安みたいなところに登録しているか、失業していても仕事探しを積極的に行っているかなどを証明するとより効果的らしいです。

2.居住労働許可は5年間保持していれば6年目に永住権に切り替わると書きましたが、却下される場合もあります。

外国人法は常に変わるので、今回の投稿内容がいつまでも正しいわけではありません。スペインで労働している身としては、日々チェックして行こうと思います。
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by dias-madriz | 2009-03-15 21:55 | Visado | Trackback | Comments(0)

Visado vol.2

※この投稿内容は、スペインで学生として滞在している人のケースです。

さてまずは①の噂

スペインで3年間、学生ビザを持っていたら労働ビザに切り替えられる。

厳密にはビザの話ではなく、こー言うこと↓。

現行の外国人法によると…
3年以上学生として滞在している外国人(つまり学生証(Tarjeta de Estudiante)を毎年更新していて3年経過した人)が仕事を見つけた場合、雇用先を通じてスペイン国へ労働許可証の申請が出来ます

つまり労働ビザの申請ではなく、「学生証から労働許可証への変更を申請する」ので、自国へ帰国する必要がありません。

Modificación de la situación de estancia por estudios a la situación de residencia y trabajo で検索すればたくさんの情報が得られますよ。

簡単そうに見えますが、雇ってくれる会社がなければ、学生を3年していようが30年していようが意味がありません。

それに、学業での成績や獲得したタイトルなどの証明
奨学金を受け取っていない証明、など色々な必要条件があります。

そしてたとえ雇用先が見つかったとしてもトントン拍子には行かないのね…。

こんな例があるのだよ↓。

知り合いの中国人はスペインで博士号(スペイン語言語学)を取って、就職先も見つけた。雇用主が彼女の労働許可申請をしたけれども、スペインって国はそれを却下しやがった!

別の知り合い、アメリカの永住権を持っているメキシコ人(スペインでマスターをしている)。英語教師として就職先の語学学校を通じて労働許可の申請をしたけれども、やっぱり却下された!

日本人でも却下された人がいる…。想像するに、学生証保持の外国人が労働許可を申請する場合、スペイン人でも出来る仕事に対しては却下される率が高いのかもしれない。

自国の雇用を守るってことかしらん。でも、どこの国でも外国人が一から仕事を見つけるってのは大変だからな~。

日本なんて、まず留学生、就学生としての滞在回数に上限があるし、外国人の雇用に関してもスペインに比べたら遥かに厳しいと思う。
あっ、私の場合、もはや日本では就職先がないような気が…。

さてさて、雇用先も見つかり、これから労働許可証の申請をするぞ!というお方。
必ず弁護士、しかも外国人雇用や移民関係に詳しい弁護士をつけましょう。

「外国人を雇うのは初めてじゃい」って会社の場合、そこのお抱え弁護士では当てになりません。

私の場合、雇用主が弁護士を兼ねていたので、「madriz、弁護士費用が浮くよー♪」なんて本人おっしゃっていましたが、結局、白旗揚げました。

雇用主が用意する書類が山ほどあります。外国人雇用に詳しい人じゃないと、ピンと来ない書類もあります。申請当日に必要書類以外のものを要求される場合もあります。

学生証の更新と違って、どうにか自分で出来るぞってレベルじゃないので弁護士は必須です。でも、弁護士費用って高そう…って思いませんか?勝手に想像しちゃダメです。

プロの弁護士にとっては、単なる書類集め&申請なので、簡単な仕事です。300~500ユーロとか言われたら即効却下です。私の場合、オプションとして依頼しなければならない件があったけど、それでも合計200ユーロ以下でした。

最後に…、スペインで労働許可証なしで仕事を見つけるのは本当に大変です。求人広告の条件欄にはたいてい「労働許可保持者に限る」って書いてあります。

なぜか?

労働許可証のない外国人を一から雇う場合、会社側はお金と時間を費やさなければならないから。

いくら会社が外国人を雇いたくても、国が却下したらそれまで。申請結果まで数ヶ月、下手したら1年近く待たされる。

運良く申請が通ったと思ったら、今度は会社が国に対してある程度の金額を払わなければならない。そして、その外国人が労働許可証を更新するたびに、会社が国に対してお金を払い続けなければならない。

そんなメンドーなことをするんだったら、最初から労働許可証持っている外国人雇うよ、っつーかスペイン人で十分だよ、ってことなっちゃうんだよね…。

それでも、外国人にしか出来ない職業はある。本当に狭き門だけど、努力でも運でもコネでも何でも良いから自分の出来ることをフル回転させて頑張りましょう。

私の場合は、80%が運だったなぁ~と振り返る今日この頃。タイミング良く、外国人法が変更されたし(これはとても重要&ラッキーなことです)。

最近、移民の締め出しも顕著だし、外国人法はどんどん変わっていくんだろうなぁ…。
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by dias-madriz | 2009-03-15 01:33 | Visado | Trackback | Comments(2)

Visado vol.1

スペインへ留学する&スペインで働く

ってことで今回はちょっとビザのお話…。

ちなみに、ビザ(査証)というもの外国人が他国へ入国する資格があるかどうかを証明するもの。

スペインへ長期滞在(留学&就労)する場合、在日スペイン大使館で発行されたパスポートにペタっと貼り付けてあるビザでは3ヶ月間しか滞在できません。

ビザの有効期限は3ヶ月間なので、スペイン入国後 (3ヶ月以内に)、管轄の警察署へ行って、ビザの種類に適した滞在許可証または居住許可証を申請して、カードを発行してもらわなければなりません。

まあ、ココまではスペインへ長期滞在を計画している皆さんならご存知の流れですな。

さてさて、無事にスペインへ入国し、スペイン生活を満喫している外国人(EU圏外の外国人)の間でここ数年、ささやかれている噂がある。

①スペインで3年間、学生ビザを持っていたら労働ビザに切り替えられる。

②スペインに5年間、合法的に居住していたら永住権がもらえる。

私が6年前にスペインへ来た時は誰もこんな噂はしていなかった。そう、スペインの外国人法は結構コロコロ変わるんだよね。

さてさて、この二つの噂ですが、本当のところは、正しいとも間違いとも言えず…なんですね。

長くなるのでそれぞれ分けて投稿します。
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by dias-madriz | 2009-03-14 22:09 | Visado | Trackback | Comments(0)