マドリッドから発信


by dias-madriz
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Estoy harta de esperar

スペインでは何をするにも時間がかかる。

ストレスを溜めて胃潰瘍になるくらいなら(勿論、なっていませんが)、スペイン人化して図々しく生きよう!って頭では分かっていても、なかなか実行できるもんじゃありませぬ。

先日、EOI で最終レベルに合格したので、Diploma (ディプロマ)をもらいに、ふらっと学校へ寄ってみた。

受付前には、お約束の長蛇の列。EOI は公立学校。所詮、お役所仕事ですよ。こんなことには慣れっこなので、素直に列に合流し、ジーっと待つこと1時間。

私: 「あのぉ、ディプロマ発行してもらいたいんですけど…。」

受付: 「あー、convalidación (こんばりだしおん) の原本持って来ていないなら無理だね。とりあえず certificado (セルティフィカード:証明書)なら作ってあげるから、10日後に取りにおいで。ハイ、次の人~。」


1時間待った挙句、対応要数1分未満…。少しくらい、ニッコリしてくれてもいいぢゃんか!

ノラ犬ちゃんよろしく、追い返されてしまったよ。

この、convalidación ってのは、外国人の母国での学歴をスペイン教育省を通じてスペインで通用する書類に書き換える手続き。

EOI に入学する際にも、この書類が要求される。

ちなみに、公立学校のEOI では最低、高校卒業までの学歴が必要。もちろん、母国の大学学歴を convalidación することも可能だけど、高校のよりも遥かに時間と手間がかかるので、やるだけ無駄。

そして、convalidación は申請してから発行してもらうまでに大体3ヶ月以上はかかる。そこまで待っていたら、EOI への入学チャンスを失ってしまうので、入学手続き段階では、convalidación 原本は不要。convalidación 申請時に支払う費用の領収書を提出すれば入学手続きできます。

で、私の convalidación ですが申請した後、教育省から「出来上がったから取りに来い」って通知が来たのは覚えているんだけど、そこから先の記憶が無い。

つまり、こー言うことだね…。

convalidación 原本紛失 = ディプロマ発行不可

まあ、ぶっちゃけディプロマがなくてもセルティフィカードがあれば、EOI のタイトル所持を証明することは出来るんだけど、やっぱ欲しいんだよねー。大学の卒業式でもらったような、ちょっと立派な紙質の証明書。

こーなったら、また教育省へ出向いて、一からやり直すしかない。これは私がバカだったからさ。自業自得ですよ、ハイ。

でもね、無事に convalidación をゲットしても、先は長いのだよ。だって、ディプロマは申請してから発行まで1年以上かかるんだと!

いくらスペインでもちょっとのんびり過ぎませんかね?スペイン以外の外国でもこんなもんなのかしら?

ブツブツ独り言の私を横目に、相棒F氏(そー言えば、現在マドリッド滞在中)の発言。

「あー、スペインじゃ全然変じゃない。大学生だって卒業と同時にディプロマなんて発行してもらえないしね。学士でも修士でも博士でも、みーんな1年以上待たされる。僕だって随分待ったな。」

はぁぁぁぁ???

大学生のディプロマって、日本の大学で言うなら卒業式の時にもらう卒業証書だよね?ちょっと立派な紙で、学部名だの自分の名前だのが入っていて、「ハイ、これでアナタも学士ですよ。」っていう証明書。

日本仕事とスペイン仕事を比較しても仕方が無いけど、これは比較以前の問題だぞ。何をどーしたら、ディプロマ作成に1年以上かかるのさ?紙すき段階から始めるわけじゃあるまいし。

決まったフォーマットに各々の名前とタイトルを入力して印刷すればいいだけじゃん。

おまけに、1年以上待たされるだけじゃなくてお金まで払わされます。

お友達のスペイン人は博士号を終わったばかりで待ちに待ったディプロマを受け取るために200ユーロ近くお支払いしたとか。

勿論、彼女の場合、論文と博士号終了の証明書(セルティフィカード)があるので、彼女の立場を公的に証明できる。それでもディプロマ発行を申請しない人はいないらしい。

ちなみに、相棒F氏のお友達は、学士2つ、博士3つを所有するツワモノ。5つのディプロマ発行のために1000ユーロ近く払った計算ですね。

ディプロマは証明書。セルティフィカードも証明書。本人の学歴を証明するためだけなら、セルティフィカードで十分だし、就職時の資格証明としても使える。しかもセルティフィカードの発行は無料 (EOI に関してですが)。

それでもみんなディプロマを欲しがるのはなぜ?立派だからか?私もほしがってるじゃんね。所詮、私は物質主義者ですからね…。

モノによっては、ディプロマは免許みたいなもんだから、職種によってはセルティフィカードだけじゃ足りない場合もあるよね。それでもスペインのディプロマ申請&発行に何となく引っかかりを覚える私。

だってさ支払う金額と待たされる時間が、全然比例していないんだもん。

対価に見合った労働を求める私。ええ、資本主義者ですよ。

郷に入ったら郷にしたがわなきゃいけないのかもね。反省…(するのか?)
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by dias-madriz | 2008-10-08 23:12 | Idioma | Trackback | Comments(2)

Escuela Oficial de Idiomas

スペインで生活する以上、スペイン語は無視することができない。いや、人によっては無視できるのかもしれない。英語が達者だとか(スペインではそれほど役に立たないけど)、自国コミュニティーのみで生活するとか…etc

私の英語レベルはゼロだし、スペインの日本人コミュニティーにも属していないし、おまけに相棒F氏は日本語レベルがゼロ…。

要は、スペイン語を知らないと日常生活がとても不便なのだ…。

ちなみに、日本へ旅行したことのあるスペイン人たちは「日本はまったく英語が通じない国だ!」と嘆いている(馬鹿にしている)けど、君たちの国の英語もそりゃあ、ひどいもんですぞ。人のフリ見る前に、わがフリ直そーぜ。

以前、スペインでスペイン語を学ぶ方法について触れた。

ある程度のスペイン語レベルを持つ外国人、しかもスペインに長期滞在している人が、それでも勉強を続けたい場合、公立語学学校へ行くのがお勧めだ。

私立語学学校は初級者がじっくり学ぶのに適している。公立語学学校でも初級クラスはあるが、一クラスあたりの生徒数が私立に比べると遥かに多いので、スペイン語の基礎は私立のほうが丁寧にじっくり学べる。

それにスペインへ長期留学する場合、公立語学学校では1年目の学生ビザの許可が下りないので、留学生はどちらにしても私立の語学学校か大学を選ぶしかない。

スペインの公立語学学校 Escuela Oficial de Idiomas (略してEOI )はスペイン各地方にある。

このEOI では、ありとあらゆる言語が学べる。むしろスペイン人のための外国語学校といったほうがいい。スペイン語クラスだけが外国人専用。

マドリッドのEOI で学べる言語は以下の通り。

スペイン語、カタラン語、バスク語、ガリシア語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、アラブ語、デンマーク語、ギリシャ語、ハンガリー語、アイルランド語、ポーランド語、ロシア語、オランダ語、ポルトガル語、スウェーデン語、フィンランド語、ルーマニア語、中国語、そして日本語。

これだけの言語が学べるってすごいねー。

EOI の語学レベルは5段階。レベル1 (primero) から始まり、レベル5 (quinto) が最上級。スペイン社会において、EOI の語学レベルは、個人の語学能力を測る基準にもなっている。

ちなみに、スペイン語能力を測る場合、セルバンテス文化センター(Instituto Cervantes)が主催する「DELE」 というインターナショナルに通用する検定試験がある。スペイン語圏外の国でスペイン語に関わる仕事をする場合、このタイトルは非常に有利だと思う。

EOIのレベル5は、DELEの上級レベル(superior)と同等に扱われる。もし、あなたがスペインで生活、就職などする場合、DELEのタイトルよりEOI のタイトルを持っているほうが、スペイン人には説明しやすい。スペイン人なら誰でもEOIの意味を分かっているからだ。

だからEOI は公立で学費が安いという理由だけでなく、語学能力を証明するのに有利という点からも、クラス希望者が多く、語学によっては長いウェイティング・リストができる。特に、英語や日本語は人気クラスなので入学するのは至難の業だ。

スペイン語クラスも応募者多数につき抽選になる可能性大。1回で入れなかったとしても諦めずにチャレンジしましょう。初級のレベル1からスタートできるけど、入学前にレベルテストを受ければ、結果によってはレベル3からスタートできます。

クラス期間は4ヶ月を1学期とする cuatrimestre。月~金まで毎日2時間のクラス。1年間に2学期ある。1学期は10月開始、試験は2月。2学期は2月開始、試験は6月。

試験は4科目。
Comprensión de Lectura 読解&文法
Expresión de Escrita 作文(手紙、レポート、感想文など)
Compresión de Oral 聴解(3種類)
Expresión de Oral 口頭(モノローグ&ダイアローグ)

1学期の試験に受かれば、2学期に上のレベルへ行ける。もし、試験に落ちても2学期目に同じレベルを繰り返す必要はない。9月に追試があるので、ほとんどの人はそれを待つ。しかも1回の試験で全科目に受かる必要はない。落ちた科目だけ(または全科目に落ちても)9月の追試で再チャレンジできる。

ただし、1学期目に数科目受かりつつも、同じレベルを2学期目に繰り返したら、受かった科目を保持することはできない。2学期目の試験(6月)で4科目全部を受けなければならない。

ちなみに私の場合、入学時にレベルテストをして、レベル3からスタートした。レベル3からは基本的に文法は学ばない。スペイン語の応用編だ。

今年の2月にレベル5の試験で聴解に失敗。今月、9月の追試で、どーにか合格!いやー、良かった、良かった。

ちなみに、レベル5の試験内容は100%時事問題。スペイン語云々より世の中のニュースにアンテナを張っておくのもいいかもしれない。

レベル5で一番難しいのは聴解試験だ!と豪語してもいい。スペインのラジオ放送(あえて音質の悪いもの)、南米のラジオ放送(スペインとはまったく違うイントネーション&語彙)などなど、ネイティブでさえ聞き取りにくい内容だ。

レベル4あたりまではラジオ放送だとしても音質は遥かにいい。ホアキン・コルテスへのインタビューなどもあったなあ。

今回の追試の聴解は今までで一番難しかった。試験官のスペイン語の先生ですら、聞き取り不可能と言い放った、2番目の問題。おいおい…。

ちなみに、全科目の試験問題はEOIの先生が作成するのではなく、教育省によるもの。だからあの先生、教師という立場で試験問題に納得できなかったのかもね。ちょっとご立腹でしたわ。

だからその部分だけ3回も聞かせてくれた(通常は2回そんな恩赦がなければ合格できませんでしたよ、ええ、白状しますとも。

そして追試会場で目立ったのはやっぱりアジア人の多さ。そーよねー、私たちには難しいのよねー。ABCが、あー、べー、せーだとか、女性系だの男性系だの接続法だのさ!はっきり言って、めんどくさいのよね。

アジア人同志よ、ともに恩赦合格を祝おう!私たちなりに、それなりに頑張ったもんね。
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by dias-madriz | 2008-09-23 22:46 | Idioma | Trackback | Comments(4)

Norwegian Wood

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仲良しAPちゃんは、とーっても日本好き。
日本語もしっかり勉強している。アニメも映画も文学も大好き。でも、いわゆる日本オタクではない。

彼女の家は、廊下にたくさんの本、DVD、CDなどが並んでいる。日本の物に限らず、中々の品揃えだ。で、スペイン語の勉強がてら数冊借りてきた本の一つがこれ。

『ノルウェイの森』 by 村上春樹

高校生の時、読んだなぁ。上下巻でクリスマスカラーの装丁だったよね。懐かしいわぁ。
スペイン語のタイトルは、『TOKIO BLUES』。

村上春樹とか吉本ばななって海外で人気あるよねー。吉本ばななに関しては、若いときの読まず嫌いから未だに無読なので、スペイン人に彼女のことを聞かれてもまったく対応できない。

スペイン在住のフランス人の知り合いは、日本文学を読む時、必ずフランス語か英語で読んでいるらしい。彼女のスペイン語はネイティブ並みだが、スペイン語版の日本文学は、英語を介して翻訳されているものが多いので、イマイチだと言う。

スペイン語版の『ノルウェイの森』は日本語から直接スペイン語へ翻訳されている。APちゃんも相棒F氏(最初の数ページしか読まなかったけど)も、素晴らしい翻訳だと絶賛していた。

私の場合、日本語で一度読んでいたし、舞台が日本だから、わからない単語があっても前後の文脈から簡単に想像ができた。

それに、まだまだ日本語からの直訳でおかしなスペイン語を作ってしまう私としては、スペイン語らしいスペイン語を表現するためにいい勉強にもなった。(もちろん、本を読み終ったと同時にほとんど忘れちゃったけどね…。)

ついでに、『Kafka en la orilla (海辺のカフカ)』も読んでみた。これは、スペイン語でしか読んでいないけど、やっぱりスペイン語で読むスペイン文学よりも、私にはわかりやすかった。

読みながら「讃岐うどんとかケンタッキーとか食べていないなぁ…」って、どーでもいいことを考えながら、ついつい遠い目…。

外国語の勉強として、子供向けの本を読むのがいいって言うよね。私も、何冊か読んでみた。でも、日本文学をスペイン語で読むってアイデアも中々いいなーって思いましたよ。作品によるけどね。

調子に乗って、APちゃんライブラリーから引っ張り出した、大江健三郎の
『Salto Mortal (宙返り)』。

大江健三郎の作品は一つも読んだことがなかった。読まず嫌いじゃなくて、難しい作品が多いんだろうなあって慄いていたからだ。

で、最初の数ページで3時間かかった…。スペイン語のレベルが足りないのはもちろんだけど、なんか読みにくいし、イメージも湧きにくい。20ページくらい進んでみたけど、うーん…。

スペイン人のAPちゃんですら、「スペイン語表現が難解な本だったと」言うくらいだから、私じゃ無理だわ。読破するまでに何十年かかるのだろうか…。ものすごく分厚いしさーー(涙)!やっぱ難解な本は日本語で読むとしよう。
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by dias-madriz | 2008-07-09 23:44 | Idioma | Trackback | Comments(4)

Estudiar español

スペインでスペイン語を学ぶ方法はたくさんある。

1. 私立語学学校
2. 公立語学学校 (Escuela oficial de Idiomas
3. 大学の語学コース
4. 大学の外国人コース (マドリッドだと、Complutense大学のEstudios Hispánicos)
5. Ayuntamientoが主催する移民のための無料クラス
6. ネイティブとのインテルカンビオ

私は、5以外は全部経験済み。5は自分に合うレベルのクラスがなかっただけだ。

こう書くと、スペイン語学習のエキスパートみたいだが、実はマドリッド生活1年目は、あるmission(秘密結社ではありませぬ)があって語学取得に専念することはなかった。

日本で、『NHKラジオ講座スペイン語』をかじった程度で、スペインへやって来たのだから、今から思えば、大胆と言うよりただのバカだった。ちなみに、ラジオ講座は初心者への基本的な文法を把握するのにはとても役に立つと思う。

ラテン語系言語は動詞活用、接続法、性別…etc、とても複雑なので、現地でゼロから学んで自己嫌悪に陥るよりは、日本語又は自分が取得している言語で、スペイン語の概念を整理するのは後々役に立つ。

大学の第2外国語で中国語を選考(なーんにも覚えていない自分が情けない…)したが、英語以外の言語を30代になるまで学んだことがなかった私には、スペイン語取得は、人生における最も辛い試練の一つだった(この試練は永遠に続くが…)。

で、1年間のmissionも終わり、本来なら日本へ帰国の筈だったが、自分のスペイン語力の低さにちょっと悔しくなった。「現地へ行けば語学は取得できる。」と言うのは、都市伝説みたいなものだ。どこにいたって、勉強しなければ、語学は上達しない。

誰だって、外国で生活は出来る。現地の母国コミュニティーに入ってしまえばなおさらだ。公立の語学学校ではたくさんの中国人と知り合った。彼らのほとんどはスペインの中国人コミュニティーで働いていた。スペイン語を話さなくても生きていけるのだ。それでも学校へ来ていた。彼らの唯一のスペイン語との繋がりが、学校だったからだ。

さて、スペインへ残ることを決めた私。3ヶ月ほどスペイン語を勉強してから、Complutense大学のEstudios Hispánicosを選択した。

このコースはスペイン語だけでなく、スペインに関すること全般を学べる。科目内容は、スペインの高校生が行う大学入学統一試験とかぶる。国語(スペイン語)、哲学、歴史、文学、批評、美術の歴史…etc、課外授業で、フランコ独裁政権やスペインの演劇などの講義もある。

語学は「手段」であって「目的」ではないと思う私にとって、このコースはとても興味深かった。ただ、「手段」のレベルによって、このコースは相当厳しいと思われるが…。

マドリッド生活もすっかり日常化し、日々の忙しさについついスペイン語学習をおろそかにしてしまう。

「継続は力なり」

この言葉をしっかり胸にとどめておこう。
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by dias-madriz | 2008-06-17 14:40 | Idioma | Trackback | Comments(6)