マドリッドから発信


by dias-madriz
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Barrio de Chueca

マドリッドのレズビアン&ゲイ・スポット Barrio de Chueca (チュエカ地区)。
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同性愛者の聖地といっても過言ではないらしく、世界中から巡礼者たちが集まってくる。

数年前、私立の語学学校へ数ヶ月通った。クラスメート構成は、クロアチア女、イギリス男、デンマーク男、日本女(私)。

学校がチュエカに近かったのは単なる偶然か、イギリス・デンマーク男子はゲイ。クロアチア女子は結婚しているにも関わらず、男子ネタが大好き。

「madriz、どう思う?私たちの男子はゲイよ…。せっかくGuapo(ぐあぽ:ハンサム)なのに!つまらん!!」

それでも4人仲良く出かけたりしていた(もちろん殿方の都合で、行き先はチュエカ)。

レズビアン&ゲイ・カルチャーに興味がなくても、ここは、おしゃれなショップやカフェなどが多いから、誰でも楽しめる。私もここでウィンドーショッピングするのが大好き♪

地下鉄を使うなら、5番線のChueca駅で降りればいい。駅前広場のカフェの一つには漢字で「芸」と書かれているので(写真で見えるかな?)、チュエカがどういう地区か、日本人にはとても分かりやすいのね♪

マドリッドは狭いので、メジャーな観光スポットからも歩ける距離。
グランビア通り(Gran Via)からフエンカラル通り(Calle Fuencarral:ここも個性的なショップ多。日本のMUJIもオープンし賑わっております)に入って、右側に広がるのがチュエカ地区だ。

2005年7月3日、与党PSOE(社会労働党)が同性婚を認める法律を施行した時、チュエカは大騒ぎだった。みんながハッピー・ピープルとなって酔いしれている姿を目の当たりにして、「うぃーあーざっちゃーんぴおん♪」と彼らへのお祝いがてら、小声でハミングしてみたりした。

国全体として、同性間カップルに異性間カップルと同じ「婚姻」という制度を認めていたのはオランダとベルギーだけだったので、スペインは3番目の国となった。

スペイン人同士だけでなく、外国人パートナーを持つスペイン人や、スペインに合法的に居住している外国人同士のカップルにもこの法律は適用される。

たとえ、その外国人の母国が同性婚を認めていなくても、スペインでは問題視されないのだ。子供を養子に迎えることも出来るし、教会で結婚式を挙げることも可能だ(理解のある教会ならね)。

この法律、反対する人もかなり多い。カトリック教会だって黙っちゃいない。

「スペインはラテンのノリで何でもアリ!」なーんて、ただのイメージであって基本的にはものすごく保守的な国だ。将来、保守派の国民党PPが政権を握ったら、この法律は改正されてしまうのだろうか。

チュエカといえば、伝統的なカフェや商店が集まる、お年寄りがたくさん住んでいる地区だったが、80年代に入ってからはドラッグ中毒者の溜まり場と変貌し、近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。

仲良しAPちゃんも、80年代はチュエカに近寄らなかったらしい。今では彼女のお気に入りの場所だ。彼女の動向から察するに、多分レズビアンだと思うのだが、本人が私に対して「salir del armario」(直訳は「洋服ダンスから出る」、つまりカミング・アウト)しないので、私もあえて聞かない。

90年代に入り、チュエカには同性愛者たちが集まるようになる。それと同時に地区の整備も始まり、伝統と新しい文化が共存する現在の姿に至る。今でも、たくさんのお年寄りが住んでいる。チュエカに限らず、基本的にマドリッドの中心地は高齢者住人が多い。

以前、TVのチュエカ特集で見たお年寄りへのインタビュー。

「彼ら(レズビアン&ゲイ)は礼儀正しいし、面白いし、とても楽しいわよ!ベランダにお花なんか飾っちゃったりして、町もきれいになったわねー。」

いやぁ、あれだけ Bar だのカフェだのあるし、夜はとってもうるさいと思うんだけど、お年寄り達は共存にまんざらでもなさそうだ。

しかも、綺麗な町と言っても、日本人の感覚での「きれい」とは程遠い。ジャンキーに溢れていた80年代は、一体どれだけ酷かったのだろうか。
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そんな、チュエカ。今週はいつもに増して楽しそう。だって、彼らの聖祭だもん。

Orgullo Gay 2008 España (Gay Pride 2008 Spain)

メイン・イベントのパレードは明日。時間があったら見に行きたいな。彼らのハッピー・パワーに圧倒されながらも、こちらまで幸せな気分になれるのね。

※スペインは1975年の独裁者フランコの死を境に、一気に民主化へと進む。同時にドラッグ、パンク、レズビアン&ゲイなどのカルチャーも一気に加速。その中心が、70年代終盤から80年代に始まった Movida Madrileña(もびだ・まどりれーにゃ:マドリッド・ムーブメント)。詳しくはまたいつか。独裁政権の終焉と共に幕を開けた80年代はスペイン人にとってのターニングポイントだった。
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by dias-madriz | 2008-07-04 23:27 | Cultura | Trackback | Comments(0)