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by dias-madriz
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Trasplante de antebrazos y manos

昨日のお昼のTVE(スペイン国営放送)で見たニュース。

コロンビア人のAlba Lucía Cardonaさん。
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両手の移植手術を受けて成功した、世界で初めての女性。おとといバレンシアの病院を退院したそうだ。ニュースでは、裁縫したり、料理したり、携帯電話を使ったりしているAlbaさんが映っていた。


「この子たち(移植した手)は、私の可愛い娘たちなのよ。¡Son mis hijas, mis niñas!」


笑顔いっぱいで、新しい両手を愛おしそうに撫でながらインタビューに答えていた。指先の動きはぎこちなかったが、担当ドクターによると、感覚は90%以上機能していると言う。手術してから退院するまでの19ヶ月間、Albaさんは辛く厳しいリハビリ生活を送った。


「次の目標は仕事を見つけること。もう私をさえぎるものは何もない。完全に自立できたの。これからは何だって出来る気がするわ。」


19歳で事故に遭い、28年間両手を失っていたAlbaさん。第三の人生が幕をあけたのだ。強さと優しさに満ち溢れて…。

さてさて、Albaさんのお医者さん、手術は複雑で困難極まりないものだったと語る。28年間縫合されていた切断部分に、新たに両手を移植したんだから、医療知識ゼロ、ど素人の私にも簡単に想像ができる。他にも似たようなケースの患者さんが二人いて、そのうち一人はすでにリハビリ段階に入ったという。そして、なんとこのお方、


「今年中には顔の移植が実現できるかも知れない。」


と、おっしゃるではないか!スペインのお医者さんだよね?アメリカの話じゃないよね?

Dr. ペドロ・カバダス(Pedro Cavadas)。調べてみたら、あらあら、ものすごく著名なお方。ご自身でプライベートクリニックと財団を持ちながらも、大きな手術は公共医療の現場で執刀。しかも40代という若さ。中国人の女の子二人を養子に迎える。年に数回、アフリカへだって行っちゃう。

この人に関する記事読んで、「altruista」というスペイン語だって覚えられたぞ。
愛他主義者Dr. カバダス。俳優のエイドリアン・ブロディそっくりの鼻をしている。

スペインで大きな手術をする時は、絶対に公立病院にしろと言われるが、こんなすごいドクターがいるなら思わず納得…。

なんだか世の中、ササクレ立って物騒だけど、こういう人もいるんだよね。命の重さ、人生の価値を軽んじてはだめなのだ。

※スペインの公共医療システムは100%社会保険がカバーする。どんな治療も手術も入院もぜーんぶ無料なのだ。もちろん私立病院はこれに該当しません。なんて素敵なの!って思うのは気が早い。また機会があったら、それについてここに載せようと思う。


最後に…、Albaさんに両手を提供したドナーは、若い女性だったと言う。スペインは、移植大国で、ドナーの数も世界で上位を占める。今まで全然知らなかった。調べてみたら、なかなか興味深いことが分かった。詳しくはまたこんど。
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by dias-madriz | 2008-06-20 15:54 | Vida | Trackback | Comments(0)