人気ブログランキング | 話題のタグを見る

マドリッドから発信


by dias-madriz
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

Un viajero japonés

Un viajero japonés_b0146907_1054887.jpg
仕事帰り、いつもどおりテクテクと家路に向かっているところ、ある人に後ろから声をかけられた。

「Excuse me, Where is the Plaza Mayor?」

仕事場から自宅までの道のりは割りと観光地に近いこともあり、こんな風に道を聞かれるのにはすっかり慣れっこなんだが、問題は英語なんだよね…。

いやぁ、なんて答えればいいんだっけ?「ごーすとれいと、あーんど、たーん、ざ、らいと」でいいのか?などと、ドン引きされそうな英語力を駆使して答えるべく振り返ってみた。

そこには、「地球の歩き方」 を持った日本人の若い男の子がいました(あー、良かった♪)。

「あー、私、日本人ですよん♪マジョール広場でしたね?簡単ですよ。ココをまっすぐ行って、そうだなあ、歩いて3分くらいかなあ、あっ地図持ってます?今、私たちはここにいるから…、あーでも今マジョール広場行っても、もう真っ暗だからあんまり綺麗じゃないなあ…(以下省略)」

流暢な日本語でペラペラ説明してあげるワタクシ。


それでもその男の子は何だか不安そうだったので、結局マヨール広場まで連れて行ってあげることにした。

彼は京都の大学生で、既に就職も決まっているので卒業旅行としてヨーロッパを一人で周遊しているとのこと。バルセロナからマドリッドに入り、4日後にはイタリアのヴェネツィアへ飛ぶらしい。

「今じゃなきゃ、こんなに長い旅行は出来ないっすからね。あと30年は無理っすよ。」

そ、そうだね…、ワカモノ君。社会人生活がスタートしたら確かに難しいよね。


さてさて、念願のマジョール広場に着いた私たち。夜はあんまり綺麗じゃないんだよね。一応、広場の見所なんぞをさらっと教えてあげて、昼間にもう一度来たらいいかもね、とコメント。

「あの…、あそこの銅像はドン・キホーテですか?」

「いやいや、あれは昔の王様で…、ドン・キホーテの銅像ならスペイン広場にあるよ。」

「へぇ、実在した人の銅像なんっすか。今日、スペイン広場行って来たんすけど、ドン・キホーテいたっけなあ…?」


なかなか楽しいワカモノだ♪


アンダルシアへ行く時間がないから、マドリッドでフラメンコも見たいし、美術館も行きたいとのこと。プラド美術館は毎日18時以降は入場無料だよ、って教えてあげたら、いたく感謝された。

スーパーで、Kg単位で売っている野菜や果物は一つだけでも買っていいのか? (はい、大丈夫です。)

マドリッドでバックパッカー連中が集まる面白そうなところはあるか? (すみません、おばちゃん、マドリッドでバックパッカー経験ないので分かりません。)

などなど、色んなことを質問されてなかなか面白かった。


「あの…、すいません。あと、どっかで安くてガツンと食える場所知ってますか?」

そ、そうだよね…。バッグパッカー旅行だし、レストランにお金かけてられないよね。で、紹介したのがここ。だってマジョール広場にいましたから。

「おぉぉぉ、ウマそーなチョリソーとかあるじゃないっすか。今日、生ハムも食べたんですけど、スペインのはウマいっすねー。いやぁ、ありがとうございました!助かりました。」

食べたいものを聞いて、注文してあげようと思ったけど、そこまでするのもどうかと思い、店の前でお別れ。彼のことだから、店の人とも色々コミュニケーションを図って、それが旅のいい思い出になるだろう。

「卒業旅行楽しんでねー。さよーならー♪」


いつもより帰宅時間が遅かった私。相棒F氏に事の顛末を話したら、

「なーんだ、電話くれれば僕も合流して3人で一緒に夜ご飯食べられたじゃん。」

その一言で思い出したプラハ旅行。
Un viajero japonés_b0146907_1074247.jpg

私たちはレストランで日本人旅行者(女性)に遭遇した。彼女も「地球の歩き方」を駆使してプラハの典型的な料理を注文していた。

「良かったら、ご一緒しませんか?」と声をかけたF氏と私。

「うわぁ、嬉しいです。ずーっと一人で食事だったから。」 と快諾していただいた。

なんと、偶然にも彼女と私は同じ名前だったため、食事中も随分盛り上がった。大学教授の彼女はドイツでの研究が終わり、日本へ帰国する前にヨーロッパを周っているとのことだった。お元気でいらっしゃるかしら。

相棒F氏はマドリッドで地図を片手に観光している日本人旅行者とすれ違うたびに、道に迷っているんじゃないかと心配し、助けてあげなさいと私に言う。世の中、持ちつ持たれつだからね。

日本人旅行者の皆様、もしマドリッドで変な日本人女(ワタクシ)に声をかけられてもご安心ください。日本人詐欺師(いるらしいんだよね)ではありませぬ。

皆様、¡Buen viaje! (ぶえん・びあへ:良い旅行を!)

写真1:プラハの地下道だか地下鉄だかの壁にあったタイル。なんだか気に入ったのでパチリ。
写真2:プラハの街並みの一部。
Commented by めぐみぃ at 2009-02-14 03:30 x
そうですよね、1人だと食べ物がどうしてもね~。カフェとかサンドイッチになっちゃいますね。
中国の1人出張がきつかったです。カフェはあまりないし、美味しいと分かっているお店でも1人だとさすがに中華は難しい。。。
Fさん、優しいですね♪
Commented by dias-madriz at 2009-02-14 10:37
めぐみぃさんへ

そうなんですよね。そー考えると、日本は一人でも気兼ねナシのお店が多くて便利だなーって思います。F氏は私のせいで彼がイメージする「優しい日本人」像がズタズタにされたので、旅行者の方を通じて本当の日本人像を知りたいのかも…、ハハハ。
Commented by ぱんだ侍 at 2009-02-16 02:14 x
F氏、いいひとだ。
ところで今日O嬢の結婚披露パーティに行ってきました。
幸せそうだったよ~
Commented by dias-madriz at 2009-02-16 09:36
ぱんだ侍さんへ

ぱんだちゃんがマドリッド来た時に一緒にご飯できなくてF氏残念がっていましたよ。Yりん、T嬢が来た時はご一緒できたから。

ところでOS嬢のパーティー、私も行きたかったぁぁぁ!さっき、OねいさんからOS嬢のドレス姿の写真が届きました。可愛いね♪
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by dias-madriz | 2009-02-12 23:22 | Vida | Comments(4)