マドリッドから発信


by dias-madriz
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

Premios GOYA

TVをつけた瞬間思い出した。

「あー、今日はゴヤ賞だった。」

ゴヤ賞 (Premios GOYA) とはスペインの映画賞。要はスペイン版アカデミー賞ですな。

TVをつけた時は、すでにゴヤ賞も終盤の終盤。結局、主演男優賞、監督賞そして作品賞しか見られなかった。

主演男優賞はきっと誰もが予想していたと思うが、やっぱりだったね。Benicio del Toro (ベニシオ・デル・トロ)の 『Che, el argentino (邦題:チェ28歳の革命/チェ39歳別れの手紙』
b0146907_9362227.jpg

主演男優賞の発表前に今年のゴヤ賞司会者のコメディー女優 Carmen Machi がノミネート男優達について冗談を言っていた。笑えたのがベニシオに対してのコメント。

「70年代からTシャツにチェ・ゲバラの顔のっけてさ。どんだけ映画の宣伝すりゃいいのよ!」
ベニシオさんも笑っていらっしゃいましたわ。

ベニシオさん、受賞スピーチでも「この受賞はノミネートされた仲間たち(男優達)と分かち合いたい。」とか、「あー、どの映画もまだ観ていないなあ…。」などなど笑いを誘うリラックスしたコメント。

スピーチ聞いていて思ったんだけど、ベニシオさんの声ってこんなに高かったっけ?英語じゃなくてスペイン語だったからかなあ。映画では渋い役が多くてボソボソ話す印象だから余計に???って思えたのかも。

『Che, el argentino』 の予告を観た時(はい、実はまだ映画観ていませぬ)、彼のスペイン語はゲバラを意識しているんだろうって思ったけど、ホントのベニシオさんの声は実は可愛らしいのかしらん。ご存知の方ご一報くださいませ。


今年のゴヤ賞の大勝利は監督賞、作品賞、主演女優賞、新人女優賞、助演男優賞、オリジナル脚本賞と6つの賞を取った 『CAMINO』
b0146907_10184093.jpg
この映画、日本で公開されるのかな?日本人にとっては難しいテーマだから興行的にどうなんでしょうか。スペインでは去年の秋ごろ公開された私、こちらもまだ観ていませぬ…。

¿Quieres que rece para que tu también te mueras?
このコピーを読んだ時、TVスポットで聞いたとき、私は結構ゾクッと来た。

「(私と同じく)あなたも死んでしまうように、(私に)祈ってもらいたい?」
これは直訳。スペイン語の勉強をしている人には文法的に勉強になる文型ですな。

要は、「あなたにも死が訪れるように祈りましょうか?」ってこと。私がゾクッと来たのはカトリックの死生観をよく知らないからだと思う。

スペイン人なら神を信じている人はもちろん、信じていない人ですら一応カトリック全般の知識はある。私の周りのスペイン人にこの映画のコピーはどう思うか聞いてみたら、彼らもやっぱりゾクッとはしたと言う。

『CAMINO』 は実話を基に作られた映画。1971年に生まれ14歳で病死した少女。彼女の両親はオプス・デイの信者だったため、彼女もその教育・信仰を受けて育った。彼女が自分の病気をどう受け入れて最期を迎えたか。

オプス・デイとはカトリック教会の組織の一つで1928年にスペインで創設された。映画 『ダ・ヴィンチ・コード』 によって(のせいで?)日本でも名を知られる宗教組織になったのは言うまでもない。

私は 『CAMINO』 をまだ観ていないので何もコメントできないが、 『ダ・ヴィンチ・コード』 のようにオプス・デイ=苦行=理解不能というアピールでないことは確かだと思う。そもそも『ダ・ヴィンチ・コード』 は娯楽映画だしね。

『CAMINO』 の監督自身、「この映画は風刺でも何でもなく、少女に捧げるオマージュ」と言っている。ただ、映画の宣伝にはインパクトが必要だから、「あなたにも死が訪れるように祈りましょうか?」と共に、この少女の何とも言えない表情のポスターになったんだろうね。

そして、受賞シーンは見ていないけど、今年のゴヤ賞の助演女優賞は 『Vicky Cristina Barcelona (邦題:それでも恋するバルセロナ』 のペネロペ・クルスでした。こちらもやっぱりねって感じです。ペネロペちゃん、この役でオスカーにもノミネートされていますしね。

『Vicky Cristina Barcelona 』 は飛行機の中で2回も観た。ペネロペもハビエル・バルデムもこの映画で評判がかなりいいけど、個人的には何となく二人にはしっくり来ない役柄だと思う。特にスペイン人アーティストという設定のバルデム…。

うーん、多分、私は、この映画自体が、そんなに、面白くなかったんだと思う…。全てが嘘っぽいと言うか…。ウッディ・アレン好きの方々、失言お許しくださいませ。
[PR]
トラックバックURL : http://madriz.exblog.jp/tb/10288196
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ミキオ at 2009-02-14 03:05 x
日本で会えず残念だったわー!
さて、『チェ』は日本では『チェ 28歳の革命』と『チェ 39歳の別れの手紙』の2本に分けての公開で、最初に「28歳」を3週間、「28歳」が終わった翌日から「39歳」公開という、時期をずらして各3週間限定公開の予定だったんだけど(「2本続けて見れないじゃん!」と怒ってたんだが)、「28歳」がヒットしたおかげで「39歳」の公開が始まったいまも、「28歳」も上映がつづいています。
私はまだ「28歳」しか観てないんだけど、本編上映前に、「チェ・ゲバラとは……」っていうゲバラの説明予告編が流れるのを観て、「やっぱ日本人にはこれでもか!ってくらいに情報をあげないとわかんないもんかなー」と思ったよ。ジョン・ウーの『レッドクリフ』にも本編上映前に日本オリジナルの「三国志とは……」っていうNHKみたいな説明予告編が流れててびっくりしたけど。
日本は、ますます観客にやさし~いことになってます。
サービス過剰な気が、しなくもないんだけど。
Commented by dias-madriz at 2009-02-14 10:20
ミキオさんへ

いらっしゃーい♪ホント会えなくて、残念だったよ。次回は是非是非!それかスペインへ来てくれてもいいんだけどね、ははは。

『チェ』どうだった?結局、私はまだ観ていない、と言うか多分観ないと思う。実はゲバラにあんまり興味がない…(あっ、言っちまった)。ベニシオさんは観たいけどさ。

日本の映画サービスは映画の枠を超えているからねえ。パンフレットだのグッズだの付加サービス満載だもんね。まあ、それが日本らしくて面白いし、何気に好きだったりするんだが。でも、観客もそこまでやさしくされると、それが当たり前になっちゃって、個人のアンテナが鈍くなっちゃわないのかなあ、ってエラソーな発言で失礼。
Commented by ミキオ at 2009-02-18 01:16 x
いやーそれが、私にはいまひとつ楽しめなかったのよね。

あえてドンパチドンパチと派手じゃない市内での銃撃戦とかは妙にリアルでよかったけど、監督のソダーバーグと主演のベニシオの「きいてくださいよ!ゲバラって、こんなにいい男なんっすよ!」っていう想いが強すぎんのか、なーんか小中学校においてある偉人伝読んでるみたいで。ゲバラの葛藤とか、ないし(少なくとも『28歳』には)。だったら男としてまだまだ成熟してない『モーターサイクル・ダイアリー』のほうがまだまし。

でもベニシオさんは素敵だったわ! ゲバラさん好きなのね~よく研究したのね~って感心するくらい憑依してたよ。
『39歳』のほうはまだ観てないからわかんないけど……正直2作品のペア券を買ったことをちょっと後悔……っていう映画だった。わはは。
観なくていいかも……。「えーっ、つまんないじゃん!」ってタバコ持ってあげてる右手を左手で組むようにしてふんぞり返るあなたの姿が目に浮かぶよ(勝手にイメージ。場所は某地下事務所の三角テーブル)。
Commented by dias-madriz at 2009-02-18 11:10
ミキオさんへ

ワタクシに対してどー言うイメージ持ってるのよ、アナタってば。そこまでエラソーにしていないわよ……って実はその通り!ハハハ。

なんだかミキオさんの映画評読んでいたら、かえって『チェ…』に興味が出てきたぞ。来年あたりTVで放映されたら観てみよう。ゲバラは見る人によっては確かに偉人だからねぇ。
by dias-madriz | 2009-02-02 01:06 | Cultura | Trackback | Comments(4)